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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第413回 在宅勤務が多く酒量も増えた夫に、どう接するのがよいか。

Q Aさんの夫は、マスコミ業界で仕事をしてきた。数年前に子会社に転籍になってから、コロナ禍もあり、打ち合わせ以外、毎日家で仕事をしている。夫の担当は、斬新な企画を創出することで、これまでいくつも発案してきたが、夢のような企画も多く、なかなか形になっていない。Aさんは、夫のやっていることは意義のあることだと、理解を示しながらも、毎晩飲むお酒の量がずいぶん多くなっていることが気になっている。本来お酒が好きな夫は、飲むだけでなく、毎日走り、今は健康体に見える。しかし、夫の年齢や今の状況が続くことを考えると、Aさんは大丈夫なのかと心配になってくる。夫にどう対応するのがよいか、タロットに助言を求めることにした。

                                                                                                                                                                                                                               E・Aさん 50代 東京

 

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「教皇」で、Aさんは、この人物は夫であると思った。家にいることが多くなった夫は、Aさんに自分が考え出した企画や仕事の話をよくする。しかし、それらの企画はどれも形になっていない。Aさんは、内心、何故、うまくいかないのか、どこを見直せばいいのかを反省して、次の企画に活かしてほしいと願っている。でも、本心を言うことで、夫のやる気を削がないほうがいいと思い、見守るだけにしている。カードは正立であることから、夫なりに先を見据えて頑張っているようだ。 (2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「星」Rで、Aさんは、これまでの自分の姿を見る思いがした。以前の夫はプロデューサーとして第一線で仕事をし、仕事や夜の飲み会でほとんど家にいなかったのに、子会社に転籍してからは、打ち合わせ以外はずっと家にいる。その変わりように、Aさんは戸惑いを感じている。夫は、秀でた才能を持ち、仕事ができる人であるが、社内で如才なく立ち回るタイプではないから、こうしたことも影響しているのかもしれない。そう思うと、Aさんは、どうしてもう少し自分の立ち位置を考えて振る舞えないのかと、夫に対して苛立つのである。 (3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「月」Rである。Aさんは、2匹の犬は夫と自分であるとすぐにわかった。経緯の「星」Rに続き、展望の「月」Rでも、水の部分(感情を示唆する)に目が行くAさんは、夫に対して、これまでのように、感情的になって自分の不安や不満、愚痴を言っているのでは事態は改善しない、それどころか、さらに悪化するかもしれないと思った。 (4)
   経緯    現状    展望
 
     (4)
④「星」Rの対策カードは「力」。少女が蜂を見つめている。蜂はグノーシス(叡智)の象徴だ。Aさんは、何よりもまず、自分の感情をコントロールすることが必要だと痛感した。そして、ありきたりの感情的な激励や慰めではなく、夫がなるほど!と耳を傾けてくれるような(心に響く)ひと言が大切であると思った。 (5)
   経緯    現状    展望
   
     (4)       (5)
⑤「力」の注目カードは「節制」である。節制の天使は、苦しんでいる人を手助けする救済者であるが、クールな目の色からわかるように、冷静に状況を見極め、その人に最適な救済を施す存在である。いつも顔を合わせている身近な夫に、こうした心持ちで接するのは容易ではないが、Aさんは、節制の天使を見ているうちに「大丈夫、あなたにもできますよ。あなたの気持ち次第です」と言われている気がしてきた。 (6)
   経緯    現状    展望
     
      (4)       (5)       (6)
⑥「月」Rの対策カード「神の家」では、天上から降り注ぐカラフルな羽状のエネルギーと王冠が、Aさんの目に留まった。Aさんは、自分がもう何年も精神的な学びをしてきたことを思い起こし、その学びの力を活かすなら、人生で遭遇する困難や問題は解決できるのではないかと思えてきた。自分がこのことを自覚して夫に接すれば、夫とのやり取りもずっと建設的になり、夫も企画の実現に向けて弾みがつきそうだ。 アドバイスカードは、展望と同じ「月」。Aさんは、色の違う二匹の犬を見て、空色の犬は、何年も精神的な学びに打ち込んできた自分であり、肌色の犬は、これまで秀でた企画力や発想力で成果を出してきた夫であることに注視した。自分が、空色の犬として夫に向き合うなら、夫もAさんの言うことに耳を傾けてくれそうだ。そういえば、Aさんが夫に何か言ってすぐ批判されたり、論破されたりして、喧嘩になってしまったのは、Aさんが肌色の犬になって、感情に走った時だった。精神的な学びのおかげで、自分の対応力も少しずつ上がってきている。一番身近な夫にも発揮する時なのだ。希望が見えてきたAさんは、気を取り直し、空色の犬をめざそうと思った。 前回のケーススタディ (第201回~最新号) (第82回~第200回)