イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。
ケーススタディ189
最新のケーススタディ 2013年6月25日号 掲載
Q. Ｗさんは日本の伝統技術を活かした女性向けの小物作りの製作販売をしている。職人による手作りならではの独創性と繊細さが受けて、少しずつ売れるようになってきた。これにはネットの力もある。通販の顧客の増加が売り上げに貢献しているのだ。同業者の中には、ネットの威力を絶賛して、販路を海外に広げる人もおり、Ｗさんも気持ちが動く。自分も海外を視野に入れたネットでの販路開拓を積極的にしていった方がいいだろうか。国内をターゲットにするのと、海外を対象に入れるのでは、仕事の進め方も大違いである。心の中では、国内向けの通販ですら年数が浅い職人気質の自分と、経営の才覚がある人を一緒にしてはだめだ。まず国内から充実させるべきだともう一人の自分が叫ぶ。どう舵を切ったらよいだろう。
（S・Wさん 50代 東京）
自分の置かれている現状をじっくり観察する「宙吊り」は、今のＷさんが取るべき姿勢をよくあらわしている。手を後ろに引っ込め、仲間が海外での成功話を聞かせてくれても、すぐ手を出すなと諭す。商売上手な人の話をうのみにして飛びついてはいけない。第三者の立場から冷静に判断するよう促している。
（2）
同業者から海外進出の話を聞いて、気持ちが揺れ動くＷさん。でも、内心はその逆で、自分が力不足であることはわかっている。Ｗさんは、「力」Ｒを見て、思わず納得する。国内の通販ですら、恐る恐る始めたのだから、慎重な性格のＷさんが海外進出するのは、容量オーバーなのである。「力」Ｒのように、自分でコントロールできなくなってしまうに違いない。
(3)
展望に出たのは、指導力を発揮する「皇帝」である。Ｗさんは、建築現場で着実に作業工程を進める「皇帝」のように、堅実さを大切にしていくとよい。大きな利益を夢見て冒険するより、徐々に現実的な成果を出していく方が、自分の力を発揮できるだろう。
（４）
「力」Ｒの注目カードは「教皇」で、日本の伝統技術の継承をする人をあらわす。そもそも、Ｗさんが今の仕事を始めたのは、ひと儲けを狙ってではない。芸術性の高い伝統技術を次世代に伝えていく一人でありたいと思ったからである。正立で出た「教皇」は、そんなＷさんにぴったりのカードである。
（５）
「力」Ｒの対策カード、「太陽」で、まずＷさんの目に入ったのは、天に輝く太陽である。海外か国内かで悩んでいるＷさんにとって、太陽は国旗の日の丸そのものである。手を取り合って団結している二人も、同じレンガの中、つまり同じ領域にいる。絵柄を見れば、どうすればいいか一目瞭然。自分のとるべき道が明瞭になって、Ｗさんの心も晴れやかになった。
アドバイスカードも「教皇」である。Ｗさんはこれからも伝統技術の継承・普及の気持ちを中心に製作販売をしていくとよい。対策カード「太陽」にあるように、小物を作るＷさんとそれを欲するお客さんとの一期一会を重ねていくこと。このいかにも職人的なやり方が、Ｗさんにとって一番の宝になるだろう。お客さんに喜ばれる堅実な仕事は、必ず利益を生み出すだろう。
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（S・Wさん 50代 東京）
A.（1）
| 現状 |
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（2）
| 経緯 | 現状 |
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(3)
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（４）
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（５）
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アドバイスカードも「教皇」である。Ｗさんはこれからも伝統技術の継承・普及の気持ちを中心に製作販売をしていくとよい。対策カード「太陽」にあるように、小物を作るＷさんとそれを欲するお客さんとの一期一会を重ねていくこと。このいかにも職人的なやり方が、Ｗさんにとって一番の宝になるだろう。お客さんに喜ばれる堅実な仕事は、必ず利益を生み出すだろう。
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