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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第473回 会話がなく冷えてしまった夫との関係を修復したい。

Q

Hさんは、夫、中学生の娘の3人家族である。夫婦共働きで、Hさんは昼間に看護師として働いている。最近は、夫との会話がなくなり、ただ黙々と忙しい日々を送るばかりで、Hさんは、この冷え冷えとした状況は良くないと感じ始めている。どうしてこうなってしまったのか?そのきっかけとなったのは、夫の携帯である。夫は、以前から携帯のメールなどのチェックをHさんに頼むほどオープンな性格で、Hさんも気兼ねなく見て、夫と共有してきた。ところが、ある日、文面から(たぶん)女性と思われる人と会う約束をしているメールを見つけて、Hさんは気にかかってしまったのである。実際、その日に夫は出かけたが、その後は何の変化もなく、以前と同じ生活が続いている。仕事関連か何かの説明会だったのかもしれないが、Hさんは妄想が邪魔して、夫に尋ねそびれてしまった。それ以来、Hさんは心が閉じ、思い詰めている。だが、この状態はやはり苦しく、できれば早く解消したいとも思っている。そこで、どうすればよいか、タロットに相談することにした。。

                                                                                                                                                                                                                               M・Hさん 50代 埼玉

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「女帝」Rで、妻のHさんである。Hさんは、メール問題で、夫に対して心が閉じたことが影響して、最近は、夫の言動にモラハラ気質を感じるようになり、辟易している。そのため、夫に言葉をかけることすらしなくなってしまった。Hさんは、逆向きカードを見て、現在の自分をよくあらわれていると思った。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「神の家」。Hさんには、カードの絵柄がとても幸せそうに見え、結婚してからの日々が思い出された。夫はとても優しく、二人とも楽しく暮らしていたので、この幸せな結婚生活・家庭生活を築き上げていく喜びがあった。カードが正立であることから、Hさんの心には、お互いに力をあわせて結婚生活の幸せをしっかり積み上げてきたという思いがあることがわかる。こうした関係をずっと保ち続けたいと思うがゆえに、夫との関係にほんのちょっとした疑念や不安が生じると、過敏に反応して、現状の「女帝」Rのように、あらぬ妄想で自分を苦しめてしまうのかもしれない。Hさんは、自分たちの結婚生活を振り返って、はっとすることがあった。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望の「皇帝」Rは、夫である。夫も二人の間に会話がないことを、良くは思っていないようだ。しかし、Hさん(「女帝」R)から目をそらしているので、このままでは、二人の冷たい関係は続きそうである。

(4)
   経緯    現状    展望
 
      (4)
④「女帝」Rの対策カードは「太陽」が出た。二人の人物はHさんと夫だとわかる。二人とも服を着ていないので、お互いに言いたいことがあれば隠さず言うような裸の付き合いをすべきだと、Hさんは気づいた。また、右側の人物が左側の人物の肩に手を置いて労っているように見えるので、Hさん(右側の人物)は、まず夫(左側の人物)が仕事から帰ってきたら、「お帰りなさい。お疲れ様。」などと声をかけたりすることから始めてみようと思い至った。

(5)
   経緯    現状    展望     (5)
 
 
      (4)
⑤「皇帝」Rの注目カードは「戦車」である。Hさんには、戦車に乗っている人物が夫で、馬がHさん自身に見えた。Hさんは、「自分が縁の下の力持ち役に徹するようにするなら、それが夫に通じ、夫も昔の優しく理想的な男性に生まれ変わってくれると思えてきた。

(6)
 経緯  現状 展望    (5)
 
   
     (4)      (6)
⑥「皇帝」Rの対策カード「仕事師」では、まずテーブルの上にいろいろなものが載っているのが目に留まった。このようにいろいろな手段を使う工夫をする、例えば、食事の工夫をしたり、自分の働いたお金で夫へのプレゼントを買ったり、アロマバスを用意したり、積極的に声掛けをしたりすれば、夫もHさんの気遣いに次第に心を開き、かつてのように会話も増えてくるに違いない。

アドバイスカードも「仕事師」で、Hさんは改めて展望の対策カードの助言を噛みしめた。二人とも意地っ張りなところがあるが、幸せな結婚生活を築けていた時期もあったのだから、夫婦仲良く暮らしていきたいという願望は、Hさんだけでなく夫にもあるだろう。それには、まずHさんが心を開き、行動に移すことだ。Hさんがきっかけを作れば、二人の関係は少しずつ修復していくと確信できた。Hさんは、希望の鍵は自分が持っていることに気づいた。

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