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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第338回 超多忙の職場で働き始めている。しっかり責務は果たせるだろうか。

Q.

Hさんは、長らく勤めた会社を辞めてから、派遣で働くようになった。今の派遣先の会社には、まだ二週間ほどしか経っていないが、前任者からの引継ぎ期間はあと一週間。慣れないことも多く、とにかく忙しいので、無事引き継いでやっていけるのか不安になることがある。時間が刻々と過ぎていく中、何かアドバイスが欲しいと思って、タロットを展開することにした。

M・H さん 50代 東京

A.

(1)
現状
①現状は、「神の家」Rが出た。Hさんの職場は、高層ビルの33階にあるので、絵柄はまさに今の職場である。Hさんは、状況がよくあらわれていると思った。ひっくり返った2人は、自分と引継ぎをしてくださっている方である。大量の仕事が次々と押し寄せ、2人とも当惑している様子が読み取れる。毎日残業しているが、引継ぎ期間はあと一週間。今も慣れないことが多く、本当に間に合うのだろうかと、不安を感じながら、仕事に追われている。心に余裕がないせいか、気になるのは目の前のことばかりのHさんである。

(2)
経緯 現状
②経緯は「悪魔」で、Hさんがすぐ思い浮かべたのは、今の会社の面接を受けた時のことである。Hさんは、同じ事業本部の2つの職場の面接を受けたが、特にどちらがいいといった自分の希望は出さなかったので、差し迫って人が足りないほうに配属されたとのこと。 Hさんは、思いもよらない忙しさから、面接で希望を言っておけばよかったと思わないでもないが、カードは正立なので、会社側からすれば、会社の事情に素直に応じてくれたHさんの姿勢は好ましかったのだろう。

(3)
経緯 現状 展望
     

③展望は「仕事師」が正立である。Hさんには、机の上の道具がとても整理されていて、カードの人物がちらりと、それまでの混乱の様子を眺めているように見えた。今はパニック状態の自分も、日々仕事に慣れるに従い、頭が整理されて、手際よく仕事ができるようになれるかもしれないと、希望が湧いてきた。

(4)
経緯 現状 展望
     
(4)
  ④「神の家」Rの対策カードは「審判」。空色の人物を中心に、両側の人たちも、広々と視界の開けたところに抜け出している。右側の人物は、天使の存在に気づき、見上げている。忙しさと気持ちの動転で、ひっくり返って目の前しか見えない「神の家」Rの2人とは対照的な絵柄である。Hさんは、まず、心を落ち着かせ、混乱から抜け出すことの大切さを思った。心の視界が開ければ、今の職場の状況を俯瞰する余裕も出てくる。「仕事に追われる」から、「仕事をてきぱきとこなす」に転じられるに違いない。

アドバイスカードは「運命の輪」である。Hさんは、あれこれ余分なことは考えず、今の調子で仕事の輪を回していこうと思った。慣れるのに時間は必要であるが、輪は回せば回すほど円滑に動き始めるものだ。自分も、今は悲鳴を上げているが、そのうち流れがつかめる、大丈夫だと思えた。 前回のケーススタディ (第201回~最新号) (第82回~第200回)