イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

Q

Tさんは、以前、通りがかった建物の前で、マルセイユ・タロットを使ったリーディング案内の看板を見かけ、早速、店でリーディングをしてもらったことがある。若いころからタロットが好きだったＴさんにとって、実際のリーディング体験は新鮮で刺激的であった。リーディングしてくださった方との出会いもよく、その後ずっと交流が続いている。Ｔさんは、こうした経験から、将来、自分もこのような場所を持ちたいと思うようになった。今は、念願のタロットを学んでいる最中である。しかし、実際に学び始めてみて、タロットリーダーへの道を非常に安易に考えていた自分に気づき、気持ちがぐらついたり、他の勉強が面白そうに見えてきたりしている。これではいけないと思い、改めて、将来自分の店を持つために、何をどう学ぶのがいいのか、タロットに助言を求めることにした。

                                                                                                                                                                                                                         　　　　　　A・Tさん　40代　神奈川

 

A

(1)現状

現状

①現状に出たのは「審判」Rである。Tさんは、空色の人物に目を留めた。自分の中から本当にやりたいと思っていたものが姿を現したのに、自分の気持ちがぐらついたり、他のものに目移りしたりして、本命を見失いかけている自分の現状だ。天使が逆さであるのを見て、天の声がきこえていないから、ちょっとした心の迷いで自分の求めているものが見えなくなるのかもしれないと思った。

(2)経緯

経緯	現状

②経緯は「恋人」である。Tさんは、絵柄を見て、自分にマルセイユ・タロットと出会うきっかけを作ってくれたタロットリーダーのHさんを思い出した。引っ込み思案のTさんがマルセイユ・タロットを学ぼうと決心できたのは、Hさんの激励も大きい。Tさんは、カードが正立で出たのを見て、良い選択ができていたことに確信が持てた。

(3)展望

経緯	現状	展望

③展望は「隠者」が正立。隠者の落ち着いた雰囲気と、真摯な探求の姿を見たTさんは、自分も隠者のように、じっくり学ぶ必要があるように思った。こうした姿勢で勉強に臨むなら、きっと自分の中に必要なものが蓄えられていくに違いない。

(4)

経緯	現状	展望
	(4)

④「審判」Rの対策カードは「力」で、Tさんは、少女が大きく目を見開いて蜂をじっと見つめる姿に注目した。少女のように、叡智を象徴する蜂の存在に気づこうと積極的に取り組むことが大切なのだと思った。迷ったり困難を感じたりすると消極的になりがちなＴさんに、タロットは『あなたの中にも、「力」の少女がいるのですよ。今こそ「力」の少女の持つ智慧、勇気、積極性を発揮する時ではないですか。大丈夫！あなたにもできます。』と、鼓舞しているようだ。Ｔさんも弱気にならず、まずタロットをしっかり学ぼうと思った。

(5)

経緯	現状	展望
	(4)	(5)

⑤「力」の注目カードは「悪魔」が出た。Ｔさんは、つながれている2人の小悪魔を見てピンとくることがあった。今、Ｔさんはマルセイユ・タロットを学ぶが、これまでに南フランスと深い縁のあるアロマを学び、ずっと愛用してきているので、小悪魔がこれら二つを象徴しているように思えたのである。実際、Ｔさんが信頼するＨさんも両方を使いこなして仕事をしている。両者は非常に相性が良いので、タロットをしっかり身につけるなら、タロットとアロマでやっていけそうだ。

アドバイスカードは「13」。何かと弱気で後ろ向きになる自分であるが、できることなら自分の未来を切り開いていける人になっていきたい。そのきっかけを失いたくないと思う。そのためにも、まず自分の中の雑念や否定的思いを刈り取り、タロットの学びに専念しようと心が定まった。

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