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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第308回 次の家探しのタイミングをどうしたらよいか

Q.

Iさんは、賃貸で今のところに住んでいるが、これまで引っ越しを考えることはなかった。「いつかは必要になるかもしれないけれど、それはずっと先のこと」と思っていた。ところが、更新時期前に、突然、大家さんが、引っ越しの話を切り出してきた。長年、住み続け、大家さんとの関係も良好だっただけに、急な更新打ち切りの話をされたIさんは、本当にびっくりした。大家さん側の事情もあるのだろう。今回はひとまず契約更新で落ち着いたが、2年後には引っ越さなければならない。2年は長いようで、あっという間に過ぎてしまうようにも感じる。物件探しは、期限が近づいてからでいいか、それとも早めに始めたほうがいいだろうか。Iさんは、今後の方針を定めるために、タロットを展開することにした。

A・I さん 40代 東京

A.

(1)
現状

現状は「戦車」が出た。荷物を載せて馬車で移動する様子は、Iさんにとって、まさしく引っ越しの場面である。馬車を自信たっぷりに操る御者は、周囲を見回す目を肩に持っているので、様々な視点で物事をとらえることができる。何をどうすると一番よいのか熟知しているようだ。Iさんは、「戦車」には、ベストのタイミングでよい引っ越しをしたいと願う自分の気持ちがよくあらわれていると思った。カードは正立なので、引っ越しを積極的に考えていい。

(2)

経緯 現状

経緯は「教皇」Rである。中央にいる教皇が大家さんで、手前にいるのがIさん家族である。大家さんから、突然、引っ越しの話を切り出され、Iさん家族が、びっくりして途惑っている。カードは逆向きなので、Iさん家族にとっては、本当に困った話だったことがわかる。更新を前に、そんな急な話はすぐには受け入れられない、今回だけは何とかしてほしいと懇願するIさんたちの声が聞こえてくるようだ。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「宙吊り」R。Iさんは、アメリカに留学中の息子のことを考えた。息子は、近々、帰国する予定でいるが、まだ具体的な時期も身の振り方も決まっていない。宙ぶらりんな状況であるが、引っ越しを考えるには、息子の事情も考慮する必要があると思った。

(4)

(4) 経緯 現状 展望

「教皇」Rの注目カードは「悪魔」となった。「教皇」Rに引き続き、「悪魔」からも、Iさんたちと大家さんとのやり取りが聞こえてくる。突然の引っ越し話に仰天したIさんたちは、大家さんに再考を願ったところ、最初は、1年だけなら待つとの回答だったという。Iさんたちは、長い付き合いのよしみで、もう少し何とか配慮してほしいと頼み込み、今回最後の更新という形で、とりあえず決着したという。Iさんたち(小悪魔)のたっての願いを大家さん(大悪魔)が受け入れてくれたのである。

(5)

(4) 経緯 現状 展望
(5)

(5)「教皇」Rの対策カード「月」には、建物が2つ描かれている。タロットは、古い家から新しい家に移ることを後押ししている。家を探す際のこだわりの条件はいくつかある。Iさんは犬を飼っているので、ペット可は大切な条件の一つである。ペットにとっても住みやすい家であるかどうか、Iさんは特にこだわりたいと思った。

(6)

(4) 経緯 現状 展望
(5)  (6)

「宙吊り」Rの対策カードは「運命の輪」なので、息子の帰国予定を聞いたうえで、物件探しのタイミングをしっかりつかんでいくことが肝要。タイミングを外さず、条件に適った家を見つけるためにも、早めに探し始めるのがよさそうだ。

アドバイスカードは「斎宮」。Iさんには、物件情報をチェックする自分の姿に見える。間際になって慌てないためにも、早めに着手することにした。



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