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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第307回 職場の問題点をトップに直訴すべきかどうか

Q.

イタリアの靴ブランドのアウトレット店で店長をしているSさんは、直属の上司であるエリアマネージャーに対して仕事上での不満を感じている。その上司はいつも自分の都合で物事を進めてしまうからである。Sさんだけでなく、他の店舗の店長たちからも同じ声が上がり、Sさんは自分一人の問題ではないと感じている。このまま放置すると、会社全体にも悪影響を及ぼしかねないと危惧するSさんは、その件で店長たちを代表して日本支社長に直訴すべきか迷い、タロットに聞いてみることにした。

W・Sさん 40代 埼玉

A.

(1)

現状

現状は「月」が正立で出た。Sさんは、2頭の色の違う犬に注目した。タイプが全く違う2者を示唆しているようだ。Sさんには、自分(空色の犬)とエリアマネージャー(肌色の犬)のように見える。Sさんは、直属の上司であるエリアマネージャーと意思疎通を図って仕事を進めようとするのだが、エリアマネージャーは、自分の都合で勝手に仕事を進めてしまうので、関係がぎくしゃくしている。他の店舗の店長さんたちも同じ不満を抱えていることを知るに及んだSさんは、この事態を放置すれば、会社の将来は危うくなると不安を感じている。カードは正立であるものの、暗い色調から、この問題に対するSさんの心配が大きいことがわかる。

(2)

経緯 現状

経緯は「愚者」。愚者と後に付き従う犬は、現在の日本支社長とSさんをよくあらわしている。支社長は、もともと別のブランドにいたところを、引き抜かれてきた人で、Sさんの元上司だった。Sさんは元上司の後を追い、現在の会社に移ってきたのである。カードは正立なので、現在の会社に移ってきたことはSさんにとってもよかったといえる。「愚者」と「月」は空色の犬で親縁しているので、Sさんの存在、会社を思って発するSさんの声は大切になるだろう。

(3)

経緯 現状 展望

展望の「正義」の女神は、大きな剣を持ち、ある決意を固めたように見える。Sさんは、支社長に現場の抱える問題点を話そうと思った。支社長はかつて勤めていた会社の元上司でもあるので、真摯に話せばしっかり対応してくださると思えた。もう一方の手には、天秤が握られていることから、支社長と直属の上司であるエリアマネージャーとの微妙なバランスが崩れることのないよう、慎重な言葉選びに注意しなければと肝に銘じた。直訴することでエリアマネージャーを傷つけることがあってはならない。

アドバイスカードは「皇帝」である。Sさんは、現実に即した入念な準備をし、手堅く実行していこうと心を決めた。展開が3枚で終わったので、タロットからの気づきを活かせば、会社全体にとって良き方向に向かう機会にできることも確信できた。

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