本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第306回 子育て支援センターとの関わり方をどうすればよいか

Q.

Mさんは、子どもが生まれてから仲良くなった友人と、公共の子どもセンターに行っている。子育てが初めてのMさんは、意気込んで通っていたのだが、だんだんセンターでの話題や人間関係に違和感や疲れを感じるようになってきた。また、子どもの生活リズムが日々変わるので、決まった時間に通うのも億劫になってきている。そんな折、一緒にセンターに行っていた友人が仕事に復帰することになった。これからは一人で行くことになる。センターまで歩いて20分ほどかかることもあり、今後、子どもセンターとのつながり方をどうしたらいいかと思っている。どれくらいのペースがいいのだろうか。Mさんは、心を決めるためタロットを取り出した。

K・Mさん 30代 千葉

A.

(1)

現状

現状は「悪魔」が正立で出た。中央の大悪魔は子どもセンターで、大悪魔につながっている小悪魔の一人がMさんである。小悪魔が大悪魔を見上げながら、緩くロープでつながっている。Mさんは、子どもセンターへ行く頻度を緩めて、もう少しゆったりとつながれるようにしたいと思っている今の気持ちが、絵柄によくあらわれていると思った。Mさんは、これまで義務感に急き立てられるようにして、センターに行っていた面もあるので、カードを見て、ほっとした。関わり方をもっと緩めていいと言ってもらえたように思えたのである。

(2)

経緯 現状

経緯の「斎宮」Rから、Mさんは、忙しすぎて、自分の真の気持ちに向き合う余裕がなくなっていたことに気づいた。振り返れば、子育てや家事に追われながらも、しょっちゅう子どもセンターに行っていた。センターに行ったら行ったで、集まったママさんたちやセンターの方から聞く話や情報がいっぱいあり、生真面目なMさんは、あれもこれもと聞いていた。いつの間にか飽和状態になり、自分がどうしたらいいのかわからなくなってしまったのである。カードは逆向きなので、この状態は改善したほうがいいことがわかる。

(3)

経緯 現状 展望

展望は、「運命の輪」Rである。子どもセンターで知り合った人たちとの人間関係を気にしていたMさんは、頭の片隅に、気乗りはしないが、今後も、週に何回かは通うべきだろうかという思いもあった。しかし、ルーティンワークのように、回数を決めて通うことにすると、「行かなければ!」という思いで自分をがんじがらめにして、振り回されてしまいそうだ。まさに、「運命の輪」Rの通りで、これでは、以前と同じように、気持ちがついていかず、苦しくなってしまうにちがいない。

(4)

経緯 現状 展望
  (4)

「斎宮」Rの対策カードは「女帝」で、先々を見据えゆったりと座る姿から、自分の考えをしっかり持ち、何をするにも自分を見失わない余裕が窺われる。Mさんは、自分に必要なのはこの姿勢であると思った。

(5)

経緯 現状 展望
 (4) (5)

「女帝」の注目カードは「審判」。Mさんは、何よりも「女帝」が「審判」の天使を見つめていることに着目した。Mさんには、天使が、「何よりも大事なのは、自分の心の声を聴いて行動することです。母親として一番願っているのは、子供の健やかな成長のはず。子どもが主役です。大人同士の人間関係を気にして迎合するのは、あなたの本意ではありませんね。」と語りかけてくるように感じられ、目の覚める思いがした。

(6)
経緯 現状 展望
 (4)  (5) (6)

「運命の輪」Rの対策カードは「世界」となった。Mさんは、中央にゆったりと立つ人物に目をやり、子供に無理がなく、自分の気持ちにも余裕があるときに行けばいいのだと納得した。まずは、自分自身が子供に向き合うことだ。「審判」は、「世界」の注目カードでもあるので、子供の日々の状態を見て、適切な対応をしていきたいと思った。

アドバイスカードは「教皇」。子どもセンターの保育士、看護師の先生方が地域のお母さんの相談にのっている場面である。Mさんは、センターに行く時間や回数を決めるのではなく、その都度、必要に応じた通い方をすることにした。これからは、すっきりした気持ちで行けそうだ。

子どもセンターには保育士、看護師の先生がいて、色々な相談もできる。今はアドバイスが欲しい時などに主に利用してみようと思った。

前回のケーススタディ

バックナンバー


(第201回~最新号)

(第82回~第200回)