本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第483回 会社から優遇してもらった再雇用契約の見直しを迫られた。

Q

昨年、定年になったO氏は、会社の再雇用制度を利用して、引き続き働くことにした。その際、多くの人は定年前と同じ、週5日勤務であるが、O氏は、会社と交渉して週3日勤務の働き方を認めてもらうことができた。O氏は、時間を作り出して、高校生の頃から興味を持っていた気功や武道についてもっと勉強し、いずれ自分もしっかり教えられる指導者になりたいと考えていたのである。ところが、来年以降の契約も同じ条件でいけると思っていたところ、会社の人事部長から、「今の雇用形態での契約延長はできない、契約社員ではなく業務委託なら延長可能」と言われてしまった。自ら勝ち取った働き方を、1年で終了と言われた理不尽な思いに加え、社会保障の不利もあり、O氏は、人事部長につい「辞めてやる!」と、たんかを切ってしまった。でも、時間が経つにつれ、本当にそれでよいのか、迷いも出てくる。正式な契約の話し合いまで、まだ時間はある。O氏は、本当はどうするのが良いか、タロットに聞いてみることにした。

                                                                                                                                                                                                                            K・O氏 60代 東京

A

(1)現状
現状
①現状には「月」が出た。O氏は、池から浮上したザリガニに注目した。O氏は、これまで、自分の夢があって、定年後に何かを始めようとする人たちを見てきて、活き活きと輝いている人より、覇気がなくなったり、元気がなくなったりする人が多いと感じている。なので、夢を持ち続けてきた自分が、同じ立場に立つことを想像すると、「大丈夫だろうか?」と、正直、不安な気持ちになる。それにO氏自身、会社という組織の中で新しいことをしたり、仲間と繋がったりすることの楽しさを知っているので、人事部長には「辞めてやる!」などと、未熟にも暴言を吐いてしまったが、自分の本意にすべきではないように思った。

(2)経緯
経緯 現状
②経緯は「教皇」で、絵柄を見るなり、O氏は、中央の人物が人事を担当する専務であるとすぐにわかった。O氏に来年の雇用契約問題を話したのは、人事部長だが、当然その話は上司である専務から出されたものだ。昨年は、O氏と同じ部署の若手即戦力の2人が会社を辞めたことにより、部署の事情で、O氏の希望する例外的な雇用形態が認められた。その時、O氏は、自分の希望が認められたことを喜んだが、それが社内では特例であることは、O氏もわかっていた。カードは正立なので、会社側が、例外的なケースは早く解消して、本来の在り方に戻そうとするのは、正解なのだろう。O氏は、個人的な心情としては面白くないが、正立カードの言わんとすることは、わからないでもなかった。

(3)展望
経緯 現状 展望
③展望は「太陽」が出た。O氏は、真っ先に太陽に目を留めた。燦燦と輝く太陽は明るい。何の不安も感じさせない。O氏は、精神の安定があってこそ、自分のやりたいこともできると思った。レンガの中にいる2人を見ていると、会社の中で、同僚と談笑したり、お互いに刺激を受けたり、お互いの成果を分かち合っている光景が浮かぶ。こうした環境の中にいることは、きっと自分を成長させ、自分の夢の実現の糧にもなると思えてきた。契約形態を変えることになっても、会社に留まることを考えた方がよさそうだ。

アドバイスカードは「審判」である。O氏には、空色の人物が自分に見え、今しばらく、会社の同僚と切磋琢磨しながら、長年の自分の夢を果たすために必要な準備をしていこうと決意しているように見える。人事部長から契約の方針を聞かされた時には、横着な言い方をしてしまったが、正式の話し合いの場では、心を改め、会社が認める契約(業務委託)を受け入れ、最善を尽くす用意があることを伝えようと思った。

前回のケーススタディ

(第201回~最新号)

(第82回~第200回)