本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第478回 バトミントンを長く続けて満身創痍だが、やめたくない。

Q

Kさんは、中学時代から40年以上、バトミントンを続けてきた。社会人になっても、サークルに入り、試合にも頻繁に出ている。これだけ大好きなバトミントンであるが、50代 に入ると、首を痛めたり、坐骨神経がずれたり、体のあちこちを怪我したりと、トラブルに悩まされるようになった。最近では、膝が痛く病院に行ったら、変形性膝関節症と診断され、そばでずっと見守ってきたご主人からも、「少し休まないと、バトミントンができなくなるよ」と、忠告されてしまった。Kさんのことを心配して言ってくれるのだが、Kさんには、試合に出て、全く知らない選手と対戦することが生きがいで、満身創痍を理由に、今、バトミントンを諦めることは絶対にできないと思っている。周囲の忠告はごもっともと思いながら、40年以上やってきた経験から、Kさんは、自分なりの見通しを立てており、今まで以上に体のケアを念入りにすれば、何とか続けられると確信も持っている。そこで、Kさんは、自分の見通しに従って、バトミントンをもう少し続けてもいいか、タロットにも相談することにした。

                                                                                                                                                                                                                               A・Kさん 50代 東京

 

A

(1)現状
  現状
①現状には「太陽」が正立で出た。Kさんは燦燦と輝く太陽と尻尾がある人物に注目した。Kさんの年齢や長期にわたる体の酷使を考えるなら、多くの人は、そろそろバトミントンは諦めたほうがよいと思うかもしれない。でも、Kさんにとって、バトミントンをすることは、人生の生きがいであり、喜びや元気の源で、太陽のような存在と言ってもいいほど、大きな拠り所になっている。Kさんは、輝く太陽が、バトミントンとともに歩んでいいのだと語りかけ、見守ってくれているように感じた。尻尾がある人物に注目したのは、ダブルスでプレーしているからだ。この人物は表情からして、故障を抱えながら必死に頑張っているKさんのようであり、もう一方の人物がペアの相手に見える。ペアの相手は、Kさんの肩に手をかけて、「大丈夫だよ、私がカバーしながらプレーするから」と言わんばかりだ。お互いに支え合ってプレーしてきた同志だからこそ、Kさんは、同志を心配させたくない、簡単に弱音を吐くわけにはいかないと思うのだ。Kさんは、カードを見ているうちに心が明るくなり、このコンビなら、きっとプレーしていけると確信が持てた。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「宙吊り」である。一方の膝が曲がっている姿は、膝が痛くて思ったように動かせない様子をあらわしているようだ。振り返れば、膝の痛みはしばらく前から出始めていた。でも、そのときは、絵柄の人物が、逆さになっているのに、余裕の表情をしているように、Kさんも気にならなかった。切り株のある木や貫による囲いは、室内のバトミントンコートにも見えるが、ひとたびコートに立ち、プレーが始まると、プレーに全神経を集中するので、他のことは自分の意識から消え、膝の痛みも遠のいてしまうからだ。Kさんは、絵柄を見ながら、大好きなバトミントンで体にはずいぶん無理をさせてしまったと反省しながら、心には試合を戦い抜いてきた充実感を感じた。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「節制」が正立である。Kさんは、2つの壺と壺を行き交う水に目を留めた。節制の天使が、優雅に2つの壺を操り、水を巧みに行き交わせている様子を見ていると、張り詰めていた気持ちが和み、膝や体のあちこちの痛みまでも楽になってくるような気がする。Kさんは、カードを見て、現役のバトミントン選手を続けていきたいなら、体や心のケアの仕方次第だと思った。今までは、痛めてから自分なりにいろいろな方法を試してみるといったやり方が中心だったが、これからは、マッサージオイルやアロマオイルなど活用して、ふだんからもっと意識して心身全体をケアし、整えて試合に臨むようにするのがいいかもしれない。故障も少なくなるだろう。幸いオイルの分野に詳しい友人がいるので、相談するのも一案だ。

アドバイスカードは「仕事師」で、テーブルには、さまざまなものが並んでいる。これらの中に、体のあちこちの故障の回復に役立つものがあるに違いない。バトミントンは、Kさんの生きがいである。ずっと長く続けていけるように、もっと積極的にいろいろなツールを試し、自分に合うものを見つけていこうと、心が固まった。タロットを展開して、Kさんは、今後のバトミントン人生に、希望が持てるようになった。

前回のケーススタディ

(第201回~最新号)

(第82回~第200回)