本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第476回 痛めた膝の回復の為、通院と並行して自分にできることは?

Q

T氏は4月に膝の裏側を痛めてしまった。日頃の運動不足を補おうと思って、ウォーキングをしただけなのだが、頑張りすぎたのかもしれない。その時はすぐに良くなると楽観していたが痛みは引かず、慌てて、近所の整形外科に駆け込んだ。しかし、通勤や仕事で、膝へ負担がかかるせいか、通院しても回復には至らなかった。そのうち、仕事で遅くなると、行けなくなり、代わりに職場の近くの整形外科に通うことにした。T氏を担当してくれた医師は、研究熱心なのか、自分なりの考え方を持った一風変わった医師で、初回時は、その説明に多くの時間が費やされた。その担当医の指示に忠実に従っていけば、膝の状態は改善していくのかもしれないが、初回時の話を聞いていると、しばらくかかりそうだ。今は痛む膝を引きずって歩いているが、これが続くのはやはり辛い。通院で早く良い結果が出るよう、家にいる時に自分でできることがあるのではないかと思い、タロットに相談することにした。

                                                                                                                                                                                                                               H・T氏 50代 埼玉

 

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「運命の輪」である。このカードには3匹の動物が登場するが、T氏が、通っている整形外科も3軒目である。輪の中に描かれた2匹の動物は、近所の2軒の整形外科に通う自分をあらわしているように見える。仕事から帰宅途中に寄っていたが、受付時間を気にしながら、ぎりぎり間に合ったり、間に合わなかったりと、とにかく慌ただしく、続かなかった。一方、輪の上にいるスフィンクスは落ち着いているが、これが、職場のすぐ近くにある整形外科で、何よりも時間に余裕が持てる。カードは正立なので、仕事が忙しい自分にとって、職場の近くにある3つ目のクリニックに通うことにしたのは正解だったと、T氏は納得した。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯には「宙吊り」が出た。この人物は、T氏本人である。一方の膝を痛めてしまったが、顔の表情から、すぐに良くなると楽観していた様子が窺える。実際、直後はそれほど痛くなかったので、T氏は、夜、寝る前に軽くさすって、しっかり休めば何とかなると思っていたのである。ふだんは仕事が忙しく、疲れて帰って来るので、それ以外に思いつかなかったとはいえ、膝に関して は自分の安易な考えに頼ってしまっていたと、今ならわかる。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「正義」Rで、今のままだと、厳しい日々を過ごすことになりそうだ。膝の痛みがあるうちは、歩く際のバランスも崩れ、疲れやすくなる。通院は楽だが、その状態での仕事は、会社に考慮してもらっても、やはりきついだろう。それに、T氏は、担当医の独自な考え方に理解が追いついていない点もあり、なかなか緊張が解けないでいる。心の辛さも引きずってしまうかもしれない。

(4)
   経緯    現状    展望
 
   (4)
④「正義」Rの対策カードは「隠者」である。隠者は、ランタンを掲げ何かを探し出そうとしているようだ。その姿は、これまでを振り返って、問題の真の原因を究明しようとする人に見え、T氏は、確かに自分にできることはあるはずと思った。そして、はっと思い出した。ずいぶん前にエッセンシャル・オイルやホリスティック・へルスに興味を持ち、学んだことがあったことを。その時の体験も蘇ってきた。しばらく遠ざかって疎かにしていたが、その時に学んだことは活かせると思った。

(5)
   経緯    現状    展望
   
    (5)     (4)
⑤「隠者」の注目カードは「仕事師」が出た。仕事師は、テーブルにいろいろな道具を並べながら、仕事に必要なものを適宜選び、使いこなしている様子。T氏には、エッセンシャル・オイルを目的に合わせて選び、自在に使っている姿に見えた。かつて、T氏もエッセンシャル・オイルを熱心に学び、よく使っていた時期があったので、エッセンシャル・オイルの活用なら、感覚を取り戻し、自分にもできると思った。

(6)
   経緯    現状    展望
     
     (6)     (5)     (4)
⑥「仕事師」の注目カードは「13」で、T氏には、このカードが、体質改善と減量を言わんとしていることが、すぐにわかった。以前、仕事が忙しすぎて、いつも帰宅が遅かった頃に、生活や食事が乱れ、体重も激増してしまったことがあった。いつも疲れやすく、体調も良くなかった。その後、忙しさは落ち着いたが、疲れやすさと体重はそのままである。このことが、膝を悪くしたことに影響を及ぼしたことは、容易にわかる。思い切った減量と体質改善が必要だと思った。また、こうした体の状況と心の在り方は連動しているので、エッセンシャル・オイルの活用はいろいろな面で役立つと思えた。

アドバイスカードは「正義」である。T氏は、正義の女神が、大きな剣を持って強い意志を持って、現実に立ち向かおうとしているように、自分も自分の現実を直視して、解決にむけてがんばろう!と思った。通院と並行して、自分でできることを積極的に行い、体のバランス回復に努めるなら、問題の解決も早いに違いない。

前回のケーススタディ

(第201回~最新号)

(第82回~第200回)