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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第372回 保育士資格試験に一部合格した。資格取得を目指すべきか。

Q

Kさんは、昨年春から週に2回、保育園で仕事をしている。保育園の仕事はとても楽しく、充実していたので、秋には保育士資格試験にも挑戦した。資格取得をめざすという強い決意があったわけではない。試験があるなら試しに受験してみようくらいの気持ちからだった。合格へのこだわりもなく、合格の可能性も全く考えていなかったが、なんと、Kさんの元には、筆記試験科目の一部合格通知が来たのである。この結果に一番驚いたのは、Kさんである。さて、この先どうするか?今の仕事をする上で、保育士資格は要らないが、資格取得を目指して、残りの科目を受験するか、あるいは、今のままのんびりとマイペースで、保育園での仕事を続けていくか。どうするのがいいか、タロットに相談することにした。

                                                                                                                                                                                                                         M・Kさん 40代 埼玉

A

(1)現状
現状
①現状に出たのは「節制」である。Kさんの目に入ってきたのは、壺から壺へ流れる水であった。Kさんは、一滴もこぼれることなく綺麗に流れている様子を見て、周囲の人々に愛を注いだり、何かを与えていく自分の姿をイメージした。壺を扱う仕草が優雅であることから、心身に余裕があり、気持ちよく行っていることがわかる。体がそれほど丈夫ではないKさんは、無理なく継続できるやり方が自分には合っていると、絵柄に納得した。

(2)経緯
経緯 現状
②経緯は「審判」Rで、Kさんには、空色の人物が、赤ちゃんに見えた。そのせいか、天使のラッパも、子供のおもちゃのように可愛く楽しげな感じがした。そして、ふっと、子どもの頃、母親から「何か一つでよいから資格を取りなさい」と再三言われていたことを思い出した。早くに亡くなった母親は、苦労して建築関連の資格を取ってから、生き生きと楽しそうに仕事をしていた。自分の働く姿を見せながら、娘であるKさんに、資格を取ることを強く勧めていたのである。Kさんは、この歳まで、特に仕事につながる資格を取らずに来てしまったことに、何か後ろめたさのようなものを感じた。カードの逆向きは、いまだにこのわだかまりが解消できていないことを示唆しているのかもしれない。

(3)展望
経緯 現状 展望
③展望は「皇帝」が出た。Kさんは、皇帝の何かをじっと見つめる強い視線が気になった。現状の「節制」も、展望の「皇帝」と同じ方向を見ているせいか、皇帝が経緯の空色の人物(資格を取るということをまだやり切っていない自分の象徴)を遠くから見据え、今まさに立ち上がって、歩き出していきそうな様子に見えたのである。まるで、資格を取ることに向かって歩き出してはどうかと促しているようだ。

(4)
経緯 現状 展望
 
     (4)
④「審判」Rの対策カードは「神の家」。右上からカラフルな光が弾けて建物に飛び込んで来る様子が、いかにも楽しげに見える。逆立ちする人も楽しそうだ。Kさんは、絵柄から、どんなことももっと楽しみなさい、受験とか資格試験といった緊張を伴うものでも、自分の取り組み方次第で楽しくできるのでは?と言われているように感じた。保育の仕事は自分の大きな喜びになっているのだから、そろそろ心のわだかまりに決着をつけ、自分自身の人生を築いていくようにすべきなのだろう。カードのメッセージは、Kさんの心にしっくりきた。

アドバイスカードも「神の家」である。Kさんは、現状に出たカードが「節制」であったことから、保育の仕事は、まず愛を注ぎ続ける姿勢で関わることが肝要で、知識を教えることではないことを再確認する思いだった。だから、資格を取る勉強も、大きな気持ちで、レンガを一つずつ積み上げるように、ゆっくりじっくりと楽しみながら行えばよい、身構えなくていいのだ。Kさんは気が楽になり、このやり方が自分に一番ふさわしいと思った。カードを展開したおかげで、気持ちがすっきりした。残りの科目の勉強も、これで迷いなく取り組んでいける。

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