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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第232回 維持費のかさむ車検が迫っている。どうしたらよいか。

最新のケーススタディ 2015年4月10日号 掲載

Q. Aさんは10年前に中古で買った3000ccの車を持っている。これまで、車にかかる費用はAさんが負担し、駐車場の賃貸料はAさんの母親が支払ってきた。最近のAさんは、車に乗ることがめっきり減り、タクシーの利用で済ませてしまうことも多い。たまに家族が買い物に使うこともあるが、今の使用状況は高い維持費に全然見合っていない。2年ほど前から精神世界の勉強も始めたAさんは、毎月の生活費と学費、車の維持費を支払っていかなければならない。5月の車検を前に、母親がAさんに、ほとんど乗らない車をどうするのと聞いてくる。駐車場代を払っている立場からすればもっともである。3000ccもある古い車なので、今度の車検代も結構かかるだろう。Aさんは、愛着もあり手放しがたい気持ちもあるが、成果で収入が増減する自分の今の経済力では、負担が大きすぎるように思う。どうしたらよいだろうか。

M・Aさん 40代 東京

A. (1)

 現状
 

現状の「審判」で、Aさんの目に留まったのは、迷路から出て来た空色の人物である。これは、今、問題になっている中古車のことに違いない。ほとんど乗らなくなった車をどうするのか。今までも、車に維持費がかかりすぎることを考えないではなかったが、車への関心が薄かったこともあって、やりすごしてきた。しかし、5月の車検を前に、この車をどうするのかはっきりさせる段階が来ていることを、カードは示している。車検を受けるのか、買い替えるのか、あるいは廃車にするのか、いろいろな選択肢の中、どうするのが一番いいのか。「タイヤ交換にはずいぶんお金がかかったけれど、あれからほとんど乗っていないから、新品同然。今、手放すともったいないわ。・・・でも、このところ収入が思わしくないから、お金の使い方を見直さないと。学費が払えなくなったらどうするの。」いろいろな思いが交錯し、迷路の中に押し戻されそうになるが、Aさんは、車に審判を下す時である。

(2)
 経緯 現状
   

経緯は「恋人」が出た。これは、まさに5月の車検を前に、車をどうするのか母親がAさんに相談してくる場面である。駐車場代を負担する母親からすれば、ごくたまにしか乗らない車に支払い続けることの意義を、Aさんとしっかり話し合いたいと思うのは当然。Aさんも、母親からの相談であいまいにしてきた車の問題を考えるきっかけとなった。カードは正立なので、この機を逃さずよく話し合い、双方にとって納得のいく選択をするとよい。

(3)
経緯 現状 展望
   

展望は「悪魔」で、Aさんは中央に立って圧倒的存在感を出す大悪魔に注目した。現世利益的な力を持つ大悪魔に、金欠やお金のやりくりで行き詰る様子は見られない。お金を稼ぐ力もあるし、自分が本当に必要とするものにお金をかけて、しかも余裕がある。Aさんはカードを見て、お金との関わりは、大悪魔のようでありたいと思った。不安を抱え込みながらお金を使ったり、自分と絆が感じられないものに漫然とお金を使うのは、Aさんの目指すところではない。勉強を何よりも大切にしているので、学費で困ることも絶対避けたい。今の車は、愛着はあるが、もはやAさんの生活に必要不可欠ではなくなっている。無理をしてでも所有する意義が見いだせない。ここまで来たら、もう答えは明らかだ。車検を受けるのを止め、お金の不安を解消しよう。ほとんど乗っていないのだから、廃車の方向で考えてもいい。精神世界の勉強を始めて、Aさんは以前より大きな理想を持つようになった。これからは、その理想実現のために、お金を有意義に使っていくといいだろう。

アドバイスカードは「太陽」。カードは自分の中の統合が大切であると説く。二人の自分、本来の自分と地上的な自分の統合ができているときには、不安も迷いもなく決断し、速やかに行動できる。統合ができていないと不安と迷いばかりで、何をやってもうまく行かない。心が決まったAさんは、絵柄が親縁する「審判」と「恋人」のカードから、車のことに詳しい友人に相談してみようと思った。以前、車の部品に興味のある知り合いから、不用品があったらいつでも声をかけてと言われていたことも思い出した。信頼のおける人たちなので、Aさんにピッタリの方法を提案してくれるに違いない。提案を受けて、車検前に車の問題は決着をつけるつもりだ。

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