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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第400回 子育ての傍らやって来たサロン業を、今後拡げていくには。

Q

Sさんは、アロマを中心としたサロンを運営している。これまでは、子育てをしながら行っていたが、今や子供たちが大きくなり、手がかからなくなってきた。サロン業に集中できる環境が整ってきたのを機に、実用アロマだけでなく、心や精神面への活用も手掛け、仕事を拡大していきたいと思うようになった。そのために、まず、どんな取り組みから始めるとよいのか、それは、サロン内で注力すべきことなのか、あるいは、サロン運営を積極的に知らせるための宣伝告知なのか、今後の方針を整理するために、タロットを展開することにした。

                                                                                                                                                                                                                          A・Sさん 40代 兵庫

A

(1)現状
  現状
①現状には「星」が出た。Sさんは、ゆったりとした自然の中で女性が壺を持つ姿を見て、まさに自分であると思った。Sさんのサロンは海辺の近くにあり、アロマで人を癒す仕事に理想的なゆったりとした環境の中にあるので、お客様は、Sさんの施すトリートメントはもちろん、サロンの環境も満足してくださっている。Sさん自身も、癒す立場でありながら、癒されているとの自覚がある。カードを見ていると、天上に輝く星も応援してくれているように感じられ、Sさんは、ここに自分のサロン業の原点があると思った。サロンを拡げても、自分とお客様の双方が満足できるあり方を何より重視していくこと、この点は変わることはない、いや変えてはいけないと思った。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「太陽」である。この絵柄は、これまでSさんがサロンにクライアントさんを迎え入れてきた様子を、よくあらわしている。一人一人をお迎えして、その方の必要性にきちんと応える形態はSさんのお気入りで、正立カードが示すように、このやり方をしてきて、本当によかったと思っている。背後のブロックがきれいに積み上がっているように、自分が美点としてきたことを、今後も丁寧に積み上げていくのがよいと納得した。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望の「恋人」からは、はっと気づくことがあった。この3月までは、長男の大学受験に合わせ、Sさんも仕事よりは、自分の内面を充実させるための勉強に集中してきた。その中の一つがマルセイユ・タロットで、数年前に学び始めた時には捉え切れなかったタロットの深さと面白さに目覚め、俄然、やる気になったのである。Sさんは、「恋人」を見て、タロットを展開しながら、サロンにいらっしゃるお客様の相談に乗る光景を目に浮かべた。まだまだ修行段階であるが、タロットのリーディングを取り入れることは、アロマの内面的活用を広げていく上でも、きっと役立つと思えた。まず、サロンに来て下さるお客様にタロットのリーディングをさせていただくことから始めようと、心が定まった。

アドバイスカードは「審判」。宣伝告知を示唆するカードであるが、Sさんは、修行の身の自分がまずすべきことは、リーディングの機会を与えられたら、お客様の精神的復活の一助となるよう心がけることだと確信した。広範囲の告知は、その後でもよいように思えて来た。Sさんは、タロットを展開したことで、自分のすべきことが明確になり、頑張ってみようと思った。

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