本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第399回 家族旅行の行き先が決まらない。皆が満足する行き先は?

  Q

春の陽気が感じられる日が多くなり、出かけやすくなった。長らく旅行に行くことができなかったOさんの家でも、週末を利用して日帰り旅行をしようということになった。ところが、行き先が決まらない。家族の取りまとめ役であるOさんは、困ってしまった。せっかくの家族旅行なのだから、家族皆が満足できる場所を見つけたい。どうしたらよいか、タロットに相談することにした。

                                                                                                                                                                                                                            M・Oさん 50代 東京

 

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「愚者」である。春の陽気に誘われて、のんびり家族旅行に出かける姿が浮かび上がる。何とか皆の意見をまとめ、楽しい旅行にしたいと考えていたOさんは、ぴったりのカードが正立で出たことで、タロットからの強い後押しを感じた。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯には「戦車」が出た。乗り物を巧みに操作する御者の姿に注目したOさんは、すぐに夫であることがわかった。Oさんの夫は運転好きで、これまで出かける時にはよく車を出してくれた。義母(夫の母)も夫の運転で出かける旅行が気に入っているので、今回の旅行も、夫の運転で出かけることだけは決まっていた。「戦車」の視線は「愚者」と合っていないところから、どうやら夫は、自分が運転することには関心があるが、家族旅行の行き先を、率先してまとめ上げることには、さして関心はなさそうだ。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望の「斎宮」は、義母である。展望の義母は現状の愚者を見ているので、義母が家族旅行を楽しみにしていることがわかる。また、Oさんも、義母のことが一番念頭にあって旅行を思い立ったので、まずは義母の希望を尊重するのがよいと思った。斎宮が手にする本を見ているうちに、Oさんはふと、義母が、亡くなった義父と一緒に行きたかった場所をメモしていたことを思い出した。ひょっとしたら、一緒に行くつもりでガイドブックなども用意していたかもしれない。「そうだ、まず、義母に行きたかった場所を聞いてみよう」と心が決まった。

(4)
    (4)    経緯    現状    展望
④「戦車」の注目カードは「恋人」Rで、旅行の行き先がまとまらない様子がよくあらわれている。女性陣(Oさん、義母、娘)があれこれ提案を出しても、夫はなかなか首を縦に振らないのだ。「だったら決めて!」と夫に委ねると、それはそれで丸投げされたと感じるのか、不機嫌で結局決まらないのである。

(5)
     (4)    経緯    現状    展望
     (5)
⑤「恋人」Rの対策カードは「13」となった。Oさんは、皆に行きたいところを聞きまわっているばかりでは決まらない、見直す必要があると思った。皆が楽しめるようにと願うあまり、1人1人の気持ちをつい気遣いすぎる傾向があるOさん。「13」の鎌を見て、何かを決めるには、時には割り切ることも必要だと思った。

(6)
     (4)    経緯    現状    展望
     (5)       (6)
⑥「13」の注目カードは「太陽」で、Oさんは、すぐに娘を思い浮かべた。義母にとって娘は可愛い孫で、二人はとても仲が良い。「太陽」には2人の人物が描かれているので、娘から義母に行きたいところを聞いてもらうのも一案だ。いずれにしても、娘に一役買ってもらうのが良さそうだ。

アドバイスカードは「隠者」である。この老賢人を見ていると、どうしても義父を思い出す。義父は亡くなったが、義母の心の中ではずっと生きており、今でも、何かにつけ義父の話題を出す。Oさんは、改めて義父と行きたかったところを聞きながら、この度の家族旅行の行き先を決めるのが一番良いと思った

。 (*後日談 O さんの気持ちが通じたのか、Oさんが娘に話す前に、義母から娘にガイドブックがあるから取りに来てと連絡があったそうだ。あまりのシンクロに、Oさんもびっくりした。結果、娘はもちろん夫も含めて、みんなの心がまとまり、行き先もすんなり決定。全員が楽しめた素晴らしい旅行になったとのこと。Oさんは、タロットを展開して本当によかったと、ただ感謝するばかりだった。)

前回のケーススタディ

(第201回~最新号)

(第82回~第200回)