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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第393回 乳幼児2人の子育て真っ最中。第3子を考えてもいいか。

Q

Mさんは、現在、幼稚園児と乳飲み子の子育て真っ最中である。日々、奮闘の連続であるが、2人の子供に恵まれたことに母親としての喜びが大きく、最近になって、もう一人生めたらいいなという気持ちが湧いてきた。年齢的にも経済的にも簡単に考えられる訳ではないし、高齢になってきた両親のこともある。現実を考えると厳しいだろうという思いも強く、願望はあっても踏ん切りがつかない。そこでタロットに聞いてみることにした。

                                                                                                                                                                                                                          K・Mさん 40代 神奈川

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは、「星」の正立である。Mさんは、カードを見るなり、女性のお腹の膨らみに目が行き、生むことを前向きに考えてもよいのではないかと感じた。Mさんの祖父や父親は庭師だったので、このカードの絵柄は家業を想起させる。幼少期から、庭師として活躍する大人たちの身近で過ごし、祖母からはご先祖の話を聞かされてきたこともあって、左側の豊かに茂った樹が家系図にも見えてくる。Mさんは、ご先祖様の思いが伝わってくるような気がして、自分の中で打ち消そうとしていた第3子への湧き上がる気持ちを、もっと大切にすべきではないかと思い始めた。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯の「女帝」からも、Mさんは、少しお腹が膨らんでいるのが気になり、それから王笏をお腹に当てていることにも目がいった。現実の自分は、第3子を望むのは無理だろうと、いろいろな理由を並べていたが、Mさんは、自分の本心を見る思いがした。本心は第3子を強く望んでいることが腑に落ちると、「星」のカードとあわせて、何か深く感じ入るものがあった。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「戦車」。Mさんは、御者が手に持つ卵から新たな可能性を感じた。2頭の馬の描き方からも、出産がイメージとして湧いてくる。実は、年齢的な不安も大きかったが、力強い絵柄を見ているうちに、大丈夫なのではないかと前向きな気持ちになれた。

アドバイスカードは「教皇」だ。ご先祖様への思いが強いMさんは、自分が子を望み育てることで、代々受け継がれてきた家系の伝統を子孫に繋いでいけると、今更ながら気づいた。先祖の家業そのものの継承に繋がるかどうかはわからないが、少なくとも、自分が受け継いできた人生観や価値観は伝えていけるように思った。諦めたほうがいいのではと考えながら、吹っ切れなかった第3子への思いに、タロットは、力強く後押してくれた。Mさんは嬉しかった。夫ともよく話し合ってみようと、心が決まった。

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