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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第391回 姉夫婦に子供が生まれた。妹としてどう関わるのがよいか。

Q

姉夫婦に待望の赤ちゃん(女の子)が生まれた。近所に住む妹のTさんは、姉と大の仲良し。赤ちゃんの誕生前から、出産のことを語り合ってきたので、赤ちゃん誕生は、自分のことのように嬉しくてならない。姉からは手伝いに来てほしいと頼まれていたので、行く気満々でいる。これまで困難があっても、姉が中心となって二人で力を合わせて乗り切ってきた。だから、今度は、妹のTさんが姉の力になりたいと願っている。どんな関わり方をしていくのがよいか、まずタロットに助言を求めることにした。

                                                                                                                                                                                                                          M・Tさん 30代 東京

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「皇帝」である。Tさんは、皇帝の姿勢に注目した。まるで、家臣から重要な報告を受け、行動を起こそうとしているようだ。そして、ふっと思い出した。姉の夫が意気込んで、「育休を2ヶ月取る!」と言っていたことを。母子ともに元気な出産で、これを機に父親になった感動と喜びが、カードからも伝わってくるようだ。絵柄の人物は、父親として、育児にも積極的に関わって行こうとしている姉の夫であるにちがいない。Tさんは、「そうだ、姉の夫の気持ちも大切にしなければ」と気づいた。姉の育児を手伝うというよりは、姉夫婦の育児のお手伝いをするつもりでいるのがよいと思った。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「恋人」が出た。カードの3人の人物は、自分と姉夫婦であることは明らか。近所に住んでいるので、普段から、お互いによく話し合い、よく行き来している。特に、Tさんと姉は、数年前、重篤だった母親の世話を最期までしたことで、絆がますます強まり、昔よりずっと相手を思いやるようになった。上からやって来たキューピッドは、まさに赤ちゃんを示唆しているが、下には3人の人物がいるので、赤ちゃんを迎え入れた姉夫婦の意向を尊重して関わるようにすることが大切なようだ。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「神の家」。この建物は姉の家である。建物の周りには、たくさんの丸い球が弾けたように見える。初めての出産で、姉夫婦がてんてこ舞いしている様子が目に浮かぶ。こんな時、母親がいてくれたらどんなに心強いことかとも思うが、その部分を補うのが妹である自分の役割だと、Tさんは思い直した。母の気持ちは容易に想像できる。すぐに駆けつけて、初孫を抱きしめて、できるだけのことをしてあげたいと思っているに決まっている。きっとあちらの世界で大喜びしながら、姉家族を見守っているのだろう。気になる二人の人物は、建物から身を乗り出しているのが姉、建物の前で逆立ちしているのが自分であるとわかる。姉を手伝いたくてたまらないTさんは、わくわくしながらも自分を落ち着かせるかのように逆立ちし、いつでも駆けつけられるよう待機している。一方、建物から身を乗り出している姉は、Tさんに「手伝いに来てね」と言っているように見える。こうした距離感が、うまくいく秘訣かもしれないと思った。

アドバイスカードも、現状と同じ「皇帝」である。姉の夫は、仕事を調整し、育休を取る準備を着々と進めている。Tさんは、姉の夫が、家族を支える父親になっていこうと決意しているようにも感じた。その気持ちを十分汲み取りながら関わるようにするのが一番よいと、納得した。姉の出産にTさんも高揚していたので、勢いでやりすぎるところだった。事前にタロットを展開して、本当によかったと思った。

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