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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第314回 義理の両親に、娘をもっと頻繁に会わせた方がよいか

Q.

Mさんの娘は間もなく1歳になる。普段から母子で過ごす時間が長いこともあって、たまに会う義理の両親に人見知りをする。孫娘がかわいくてならない義理の両親は、もう少し懐いてくれたらという気持ちが一杯で、最近も、Mさんに「娘を連れて、一度遊びにいらっしゃい」と、話があった。Mさんと義理の両親の関係は悪くないが、これまで何回か会う中で、価値観の違いなどを感じていたので、内心、頻繁に会うことに躊躇がある。これまでの関係性が変化してしまわないか、また、娘にとってどうなのか、気がかりなMさんは、まずタロットを引いてみた。

K・Mさん 30代 千葉

A.

(1)
現状

①現状は「正義」が出た。Mさんは、まず両刃の剣に注目した。鋭い刃は、義理の両親からの誘いに、「行きます」と返事しても本当に大丈夫だろうかと懸念する自分の心があらわれていると感じた。しかし、やがて正義の女神が持つ天秤が目に入り、ふと、義理の両親は夫婦仲がよくないことを思い出した。そして、Mさんは、かすがいとしての孫を連れて行くことで、義理の両親にも少なからずよき影響を与え、バランスの回復に役立つのではないかとひらめいた。きっと、個人的な気持ちだけで決めるのではなく、もっと大きな尺度の天秤で考えることが大切なのだろう。

(2)

経緯 現状

②経緯は「運命の輪」。Mさんは、これが、結婚を意味していることはすぐわかった。実際、結婚して、両家の家族が一緒になってから、一つの大きな家族として新しい運命の輪が回り始めた。絵柄にある3匹の動物のように、価値観の違う人々と協力して作り出す新しい人生の始まりを実感している。結婚したのは自分であるけれど、自分の力だけでは起こり得なかった、やはり、ご縁をいただいたからだと思う。Mさんは、日常の些細なことでも、このご縁を自覚して判断していくことが大事なのだと、カードを見て思わずうなずいた。

(3)

経緯 現状 展望
     

③展望に出たのは「月」で、母親と深いつながりをあらわすカードであるが、Mさんが思い浮かべたのは、実母ではなく義理の母であった。そういえば、義理の母は、ずっと女の子が欲しかったのに恵まれなかったことで、孫娘が生まれることをとても楽しみにしてくれていた。会える機会が増えれば、義母は大喜びで、孫(1歳の娘)をかわいがってくれるだろう。1歳の娘もそのうちに懐き、会うことを楽しみにするようになるに違いない。2つの建物も、両家の行き来を示唆していると思われる。

アドバイスカードは「節制」。Mさんは、2つの壺を巧みに扱い、水を行き来させる姿を見て、これが自分のすべきことだと思った。義理の両親と孫娘との関係が深まるだけでなく、仲がよくなかった義理の両親の心も、孫娘を通してなごみ、夫婦関係にもよい影響を及ぼすかもしれない。その橋渡しになる可能性もある。タロットを引いたMさんは、心の中の引っ掛かりがとれ、「喜んで行きます」と返事をすることにした。