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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第311回 他店舗に異動後も指導に来る女性元上司にどう対応すべきか

Q.

I氏は、リラクゼーションの店に勤めている。店はできてから年数が経たないこともあって、店長がいない。先輩格のI氏と若い子たちで、なんとか切り盛りしている。立ち上げ当時にいた女性スタッフは、その店の状況が気になるようで、他店舗に異動した後もよく立ち寄り、気が付いたことを若い子たちに指導している。責任感ある彼女の善意は、ありがたいことなのだが、口調が上から目線で、言葉がきつい。特に、店のことに非協力的なスタッフには容赦がなく、職場の雰囲気はピリピリしている。I氏は、職場にいる先輩格として、何とかしたいと思っている。解決のヒントを得るために、タロットを展開することにした。

N・I氏 50代 神奈川

A.

(1)
現状

①現状は「教皇」が出た。I氏は、自分と若いスタッフたちであることがすぐ分かった。I氏は店長ではないが、年齢と職場の経験を考えて、何か問題点に気が付いたら、若い子たちに伝えるように心がけている。やはり、いつも一緒に働いている自分が若い子たちに指導するのが、一番自然な形だ。注意される方も受け入れやすいに違いない。

(2)

経緯 現状

②経緯の「13」Rには、I氏が感じていたことが、そのままあらわれている。気にかけて来てくれる女性スタッフの言動がきつすぎるため、若い子たちが落ち込んだり傷ついたりして、職場の雰囲気が非常に良くないのである。女性スタッフからすれば、良かれと思っての指導なのだろうが、逆効果になってしまっている。I氏は、同じ店で働く者として放置してはいけないと思った。

(3)

経緯 現状 展望

③展望は「皇帝」で、I氏は、自分がもっとリーダーシップを発揮することが求められていると思った。自分が中心になって問題点を改善していけば、皆の気持ちもまとまり、やる気の溢れる雰囲気を作っていけそうである。

(4)

 (4) 経緯 現状 展望

④「13」Rの注目カードは「月」。I氏の目には、二つの店舗と二匹の犬が印象的に映った。女性スタッフは、他店舗に異動した後も、立ち上げにかかわった店舗の運営状況が気になって仕方がないのだ。店への思い入れがある分、若いスタッフに、叱咤激励のつもりで注意しているのかもしれない。カードは正立であるが、物言いのきつさから、若いスタッフとは対立的である。

(5)

 (4) 経緯 現状 展望
 (5)
⑤「13」Rの対策カード「斎宮」は、女性スタッフである。I氏は、彼女の気持ちを受け止めた上で、静観してくれるよう頼もうと思った。

(6)

 (4) 経緯 現状 展望
 (6)  (5)
⑥「斎宮」の注目カード「運命の輪」からは、I氏を中心に、若い子たちが自分の役割を自覚して、店を回している様子が浮かび上がる。スムーズにできるようになるまでには、時間も必要だろう。だが、「斎宮」が「運命の輪」を静かに見守るカード展開なので、女性スタッフの介入は終わらせた方がよいだろう。

アドバイスカードは「愚者」。 I氏は、これまで、自分のことを少し経験の長い先輩くらいのつもりでいた。だが、今、リーダーとしての自覚が求められている。自分が新たな自覚を持って役割を果たすことが、職場の問題点を解決する鍵であることに気づいた。自分の踏み出す一歩にかかっている。まず、自分が動こうと、心に決めた。

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