本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第302回 子供を一時保育に預けることにした。注意点はどこか。

Q.

Mさんには、1歳になる息子がいる。これまで、ご主人の協力を得ながら、子育てに専念してきたが、4月からは、週に1回、一時保育に預けることにしている。自分の時間を少しだけ確保しながら、子育てしていきたいと思ったからである。子供を預けるに際して、どんなことに気を付けたらいいか、タロットで見ることにした。

A・M さん 40代 東京

A.

(1)

現状

①現状は「隠者」が出た。ランタンを掲げながら、辺りを窺っているのは、息子を一時保育に預けることにしたMさんであろう。週に1回だけとはいえ、初めてのことで、息子はまだ1歳なので、入念に準備したいと思っている。「隠者」は精神的な世界の探求者でもあるので、そろそろ以前のように自己探求できる時間が欲しいと思っていたMさんの心もあらわしているようだ。カードは正立なので、今のMさんの思いを後押ししていることがわかる。

(2)

経緯 現状

経緯の「斎宮」Rは、これまでのMさんである。ずっと0歳児と過ごしてきたので、1人の時間がとにかく欲しかった、じっくり考え事をしたり、学んだり、本を読んだりしたくてたまらなかったのである。一時保育の利用を決めたのも、こうした経緯があったからだ。逆向きに出たカードは、そんなMさんの心をよく映し出している。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「運命の輪」R。Mさんには、輪が目まぐるしく回るように見える。4月からは、週に1回の一時保育が加わることで、母子ともに生活のサイクルが変わってくる。息子を預ける送迎などを考えると、時間を気にして慌ただしくなってしまいそうだ。カードは逆向きなので、ここが課題だ。

(4)

経緯 現状 展望
 (4)

「斎宮」Rの対策カードは、「戦車」である。この若者は誰だろう。元気いっぱいでじっとしていることがない。肩に人面をつけ、周りのいろいろなことにも興味がありそうな様子から、息子に違いない。好奇心旺盛な息子ではあるが、一番の関心は、やはり母親のMさん。Mさんは、自分の時間を確保したからといって、自分の世界に浸りすぎてはいけない、意識を向けるべきは、まず息子であると肝に銘じた。

(5)
経緯 現状 展望
(5) (4)

「戦車」の注目カード「女帝」はMさんである。息子(「戦車」)は、母親のMさんを、いつもずっと見ていて、かまって欲しいので、Mさんの様子ばかり気にしている。Mさんは、預ける時間ができても、「ちゃんと見ているよ」という態度が重要なのだと思った。

(6)

経緯 現状 展望
(5) (4)  (6)

「運命の輪」Rの対策カード「愚者」は、時間に追われせかせかする「運命の輪」Rと対照的な絵柄で、ゆっくりのんびりと出かけようとしている。顔の表情から、楽しいお出かけのようだ。犬も、喜んでついて行こうとしている。Mさんは、朝の準備や出発時間などで、子供を急かすのではなく、「さあ、お友達がたくさんいる楽しいところへ出かけるわよ」というスタンスで臨むことにした。

(7)
経緯 現状 展望
(5) (4)  (6) (7)

「愚者」の注目カードは「太陽」。子供が、預け先でお友達に迎え入れられて、楽しく過ごす様子が浮かび上がる。そのためにも、まず、Mさん自身が「愚者」のように、ゆったりおおらかでいることだ。

アドバイスカードは「世界」である。カードを見たMさんは、自分の時間確保をはじめ、生活全体が、家族や周囲の人たちの好意と協力で成り立っていることを、改めて実感した。自分を支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを今一度確認して、4月に臨もうと思った。

前回のケーススタディ

バックナンバー

(第201回~最新号)

(第82回~第200回)