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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第277回 自分が補佐する営業マンとうまくゆかない

最新のケーススタディ 2017年3月10日号 掲載

Q. Nさんは、アスペルガーと思われる営業マンのアシスタントをしている。彼とは関係の良い時と悪い時の差が激しく、彼の中でスイッチが入るとぶつかり、ケンカになってしまう。彼の地雷を踏もうものなら、対応はさらに難しくなり大変になる。こんなことを繰り返しながら、Nさんは1年弱、彼の担当をしてきた。自分でもよく持ちこたえてきたと思うが、精神的には限界に近い。4月の異動で担当を外れる可能性もあるので、今のタイミングで自分から担当変更を言い出すのはどうかと思いつつ、どうするのがいいか、まずはタロットに相談することにした。

Y・Nさん 30代 東京

A.(1)

現状

現状には「星」が出た。「星」の女性は自分のことだと、Nさんにはすぐにわかった。職場で、難しい営業マンと喧嘩しながらも、なんだかんだと寛容に受け止め、我慢強く対応している自分の姿と重なるからである。周囲からも「よく耐えるね。」、「よく相手できるね。」と言われている。カードは正立なので、難しい彼を相手に、Nさんは大健闘していることがわかる。

(2)

経緯 現状

経緯の「皇帝」Rは、Nさんがアシスタントを担当している営業マンである。本人は、「自分はいつも相手のことを考えて動いている。」と言うが、どうしても上から目線の物言いになりがちで、自己中心的である。周囲はそんな彼と関わることに手を焼いているが、彼は、気づいていない様子。カードは逆向きなので、彼の態度は問題であるが、そもそもアスペルガーは、周囲に迷惑をかけていることを自覚しにくいので、彼自身どうにもできずにいるのかもしれない。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「神の家」である。Nさんは、手前の逆立ちした人間が自分で、建物から半分出ているのが営業マンだと直感した。逆立ちした人のように、従来とは全く違う視点から彼を見るようにするなら、彼の新しい面が発見でき、理解を深められるのではないか。その分、自分の対応も変わり、彼との関係もずっと改善されるように、Nさんには思えた。彼との関係改善は、社内の人たちと一緒に仕事をしていくうえでもプラスになるに違いない。

(4)

経緯 現状 展望
(4)

「皇帝」Rの対策カード「月」の向き合う2匹の犬は、Nさんと営業マンである。空色の霊性の犬と肌色の欲望むき出しの犬のうち、空色の霊性の犬に自分を重ね合わせたNさんは、ハッと気づいたことがあった。「同じレベルでけんかをしている場合ではない。精神世界の探求を続ける自分は、一段高い次元から、常に状況を見て、彼の魂の部分にも目を向けるくらいの余裕を持つ必要がある。」と思ったのである。

アドバイスカードは「悪魔」。カードを見たNさんは、これまで問題の多い彼に対して、悪魔が小悪魔に対するように、「やってあげている。教えてあげている。」という上から目線の自分もいたことに気づいた。これからは、営業アシスタントとして、営業マンの彼に歩み寄り、大きく支えていく自分になろうと思った。また、彼との関係の良しあしは距離の取り方も大きく影響するので、「悪魔」カードのように、つかず離れずの程よいつながりを心がけようと思った。

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