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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第272回 クーポンの内容をどうしたらいいか

最新のケーススタディ 2016年12月25日号 掲載

Q. Jさんは、来年2月に地元の商工会議所が主催するクーポン事業に参加することにしている。自宅サロンのメニューは、タロットのリーディングであるが、サロンに来ていただくお客様が利用できるクーポンの内容をどうしたらいいか、アイデアが全然まとまらない。参加店のクーポン内容を載せる広告は厳しい字数制限があることも、Jさんにとっては悩みの種である。Jさんは、内容をどうするかタロットにヒントを求めた。

M・Jさん 40代 新潟

A.(1)

現状

現状は「宙吊り」である。クーポン内容は参加店によってさまざまだが、割引やイベントとの組み合わせ、次回使える商品券の提供など、わかりやすいものが多い。Jさんも、当初は、他の参加店のように割引クーポンにした方がいいのだろうかと迷った。しかし、手を後ろに引っ込め、不動でいる「宙吊り」を見て、結果的に価格を下げることになる割引クーポンには手を出さないことにした。「宙吊り」の静かなまなざしは、視点を変えれば、一番ふさわしいものが見えてくるはず」と言わんばかりにJさんを見つめる。Jさんは、他の参加店を見て決めるのではなく、今一度、自分の心に問いかけることにした。

(2)

経緯 現状

経緯は「審判」が出た。クーポンは市の広報誌とともに市内の全世帯に配布されたり、集客施設に配置されたりするため、多大な広告効果がある。Jさんには、「審判」の絵柄が、市の担当者がクーポン事業を広報し、それを知った地元の人たちが喜んでいる姿と重なって見える。カードは正立なので、Jさんがクーポン事業に参加することはとても意義のあることだとわかる。クーポン事業参加は、地域活性化の貢献になるだけでなく、Jさんのタロットサロンの存在を広く知らせてくれるありがたい企画なのである。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「神の家」Rで、本来なら、天から神の恩寵が降り注いで、人々が喜んではしゃいでいるはずなのに、逆向きで課題ありと出た。隙間なく積み上げられたレンガの一つ一つは、クーポン事業に参加する店が工夫を凝らしたクーポンのようでもある。そんな中で、Jさんのサロンのクーポンに注目してもらうためには、「へえ、こんなクーポンがあるのね。びっくりだわ。面白そうだから一度行ってみたいな。」と人々が思うような工夫が必要である。Jさんは、こうした観点からの発想をしていなかったことに気づいた。

(4)

経緯 現状 展望
 
(4)

「神の家」Rの対策カード「教皇」には、Jさん自身とクーポンを見て来てくださるお客さんの姿がある。聖職者である教皇からは、誠実で真面目な人柄が見て取れる。とても商売人には見えない。クーポン内容は、サプライズを伴うプレゼントにするといいだろうが、その場限りの目新しさを追求するのではなく、Jさんの思いが伝わるようなものにするとよいだろう。

(5)

経緯 現状 展望
 
(4) (5)

「教皇」の注目カードは「13」は大きな鎌を持って何かを刈り取り、前に進もうとしていることから、Jさんもこれまでの自分の考え方ややり方をいったん削ぎ落してみるとよい。自分の固定観念や習慣にこだわっていると、斬新なアイデアは出てこないものだ。

(6)

経緯 現状 展望
 
(4) (5) (6)

「13」の注目カードは「節制」。二つの壷で液体を混ぜている姿は、Jさんにとって、アロマオイルを扱う人の姿そのものである。タロットのリーディングを申し込む人たちは、悩みを解決したくていらっしゃるので、解決法がわかると、心をすっきりさせることができる。一方、アロマも、心身を癒しすっきりさせるパワーを持つ。アロマをクーポンのプレゼントにすれば、タロットとの相乗効果で、お客さんは喜んでくださるに違いない。しかも、タロットとアロマは伝統的に深いつながりがあることを伝えれば、ますますサプライズ・プレゼントになるだろう。Jさんは、プレゼントはアロマオイルの小瓶にしようと心が決まった。

アドバイスカードの「皇帝」は、何事も現実レベルに合わせて具体的に行動する人である。アロマプレゼントなら、クーポンを手に取った人にわかりやすい。クーポン広告も字数制限内でまとめられそうだ。Jさんは、「皇帝」のように、現実を見据えて取り組んでいこうと決意した。

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