本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第231回 夫の知人でつくるゴルフ同好会との上手な付き合い方

最新のケーススタディ 2015年3月25日号 掲載

Q. Kさんの夫が会社をおく地域では、地元の法人会の活動が盛んである。中小企業が多く、経営者同士が幼馴染であったり、近所付き合いがあったりするので、会の本来の活動に加えて、同好会を作ったり小旅行を計画したりと、親睦も熱心である。Kさんの夫は地元出身ではないが、法人会に加わったことで、ゴルフ同好会にも誘われるようになった。会員で盛り上がる時期もあったが、参加者が少なくなるにつれ、会員の家族にも声がかかるようになった。Kさんは、気乗りせず迷ったが、飛び入りのつもりで参加した。日頃の交流がないことを気にかけるKさんは、同好会のメンバーとのやり取りに苦労している。ところが、会の人たちは、Kさんが2回参加したことで、準メンバーを迎え入れたかのように思っている。今後のことを考えると、Kさんは気が重い。どうしたらよいだろうか。

Y・Kさん 40代 東京

A. (1)

 現状
 

「世界」Rのカードを見て、まずKさんが注目したのはリースである。リースは、中央の人物と周囲を隔てる境界線のように見えた。同好会のメンバー同士は勝手知った間柄。でも、Kさんは普段の交流がないので、どうしても堅苦しくなってしまう。緊張したままプレーに参加するので、一緒に楽しむ余裕が持てない。当然、失敗も多くなる。逆向きになった中央の人物は、和気あいあいと伸びやかにプレーできたらという願いとは程遠いKさんである。気詰まりな状況をはねのけることができないでいる。

(2)
 経緯 現状
   

経緯の「運命の輪」Rでも、Kさんは輪が気になった。メンバーと輪を共有できていない自分だと思った。Kさんは参加の誘いを受けても、皆さんの輪の中に入っていくことに、とまどいやためらいを感じてしまう。Kさんは初心者なので、ベテランの人たちとご一緒することへの気後れもあった。一人だけスコアが悪く、恥ずかしい思いをするのではないかという不安もかすめていた。こうした否定的思いが、心の中で渦巻いていたのである。Kさんは、「世界」Rに引き続き、「運命の輪」Rでも輪が出たことで、自分は輪が気になっているのだと気づいた。協調を重んじる性格のため、それがうまく作り出せないと、苦しくなってしまうのである。

(3)
経緯 現状 展望
   

展望は「恋人」で、親しくコミュニケーションできている様子が浮かび上がる。カードの中の人物は、肩に手が届くほどの親しい関係にある。今は窮屈で、いつドロップアウトしようかなどと考えているが、カードは正立なので、Kさんは、課題を克服して理想とする人間関係を築くことができると示唆している。確かに同好会のメンバーの誰かと問題を抱えているわけではないので、Kさん次第で、明るい展望は開けるだろう。

(4)
経緯 現状 展望
   
 
(4)

「世界」Rの対策カードは「太陽」が出た。輝く太陽のもとで、仲良く汗を流すのは、Kさんと一緒にコースを回る人である。新参者のKさんは、辿り着いたばかりの左の人物、古くから同好会に所属するメンバーは右の人物である。2人とも同じレンガの中にいる。Kさんはメンバーとの違いに着目するのではなく、もっと共通点に目を向けてみるとよいだろう。上手・下手、初心者・ベテランの違いはあっても、お互いに同じスポーツをする仲間、後輩・先輩である。人生もゴルフの腕前も、Kさんより圧倒的に先輩のメンバーなのだから、Kさんが堅苦しく考えず、後輩のつもりで歩み寄れば、きっと大歓迎してくれるだろう。

(5)
経緯 現状 展望
   
 
(5) (4)

「運命の輪」Rの対策カードは「神の家」。建物から身を乗り出した人が、道行く人に声をかけている。これは、同好会のメンバーがKさんを誘う場面である。Kさんはびっくりし、断るつもりでいたが、結果的に、逆立ちした人物のように考え直して参加した。Kさんは、絵柄通りのよき決定をしたといえる。メンバーの輪に入りづらく感じていることに対しても、カードはKさんに発想を変えて考えてみるとよい。また、レンガ造りの建物のように、新しい人間関係は、ゆっくり時間をかけて築いていくものであるから、そうした気持ちで接することも大切である。

アドバイスカードは「悪魔」で、同好会の原点をあらわしている。同好会は、文字通り、仲間が共通の楽しみで集う場である。小悪魔が、もう一方の小悪魔を見ないで、悪魔を見上げているように、Kさんもメンバーとの関係を神経質に気にする必要はない。ゴルフの楽しみを共有する会なのだ。メンバーとのつながりは緩くていいのである。Kさんはこれならできそうに思えた。

バックナンバー


(第201回~最新号)

(第82回~第200回)