本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第225回 教室の移転を考えている。

最新のケーススタディ 2014年12月25日号 掲載

Q. Aさんは、現在、都心に事務所を持ち、アロマの個人セッションや講座を行っている。長らく、他スクールへの出張講師をしていたが、念願かなって、自分の拠点が持てるようになった。今の事務所は、建物自体はしっかりした作りであるものの、古く、賃貸なのでいろいろな制約で窮屈な面もある。春に、賃貸契約の更新をしたばかりであるが、周囲を見渡してみると、東京オリンピックを意識してか、古い建物の建て替えがどんどん進んでいる。Aさんの事務所の近所でも、完成間近のビルやマンションがいくつも見受けられる。今のビルが建て替えになるまでとどまり、建て替え時に移転するという手もあるが、新しい物件がどんどん出て来る今のうちに、移転を考えた方がいいのではないかと思い始めている。次の更新時を待たずに新しい物件探しをすることは、経済的負担が伴い、リスクもある。それでも、思い切って早めに物件探しをする方に気持ちは傾いている。Aさんにとって大きな挑戦となるが、タロットからの助言はどうだろうか。/span>

S・Aさん 50代 東京

A. (1)

 現状
 

現状の「星」には、天と地と人が一体となった充実感が溢れている。Aさんの仕事はアロマなので、こんな環境で、ゆったり丁寧に仕事をするのがAさんの願いである。二つの壺を泉に向けて豊かに注ぐ姿は、仕事の環境を整えるために必要なものは、思い切って注いだ方がいいと、言わんばかりである。人間性を磨き、仕事のスキルを上げることは、当たり前のことであるが、心身の癒しの仕事にふさわしい環境で行うことも、よい仕事をするのに大切な条件である。カードは正立で出ているので、仕事の環境のグレードアップを考えるAさんを後押ししていることがわかる。

(2)
 経緯 現状
   

経緯の「宙吊り」Rは、Aさんにはよくわかる。窮屈だった賃貸事務所の契約内容のことに違いない。そして、もう一つ、同じビルに入るテナントの変化も思い当たる。外に聞こえるほどの音楽を流し始めた飲食店、ビル内に響き渡る大きな声でおしゃべりをしながら階段を使う人たち。以前とは違う雰囲気に変わってしまったビルのあり方に、Aさんは窮屈さを感じていたのである。カードは逆向きなので、Aさんにとって問題であることがわかる。

(3)
経緯 現状 展望
   

展望は「隠者」である。灯りを掲げて探し物をする「隠者」は、新事務所にふさわしい物件を探すAさん自身である。カードは正立なので、タロットは近所の物件をじっくり調べることを勧めている。「隠者」は智慧深いので、見た目や目先のことに左右されない慎重さを持っている。堅実な性格のAさんも、熟慮を重ねて検討するに違いないが、大きな買い物になるので、「隠者」の姿勢で探すといいだろう。

(4)
経緯 現状 展望
   
     
  (4)    

「宙吊り」Rの対策カードは「世界」が出た。カードは、「伸び伸びと踊る『世界』のダンサーのような気持ちで、仕事をしていくことが大切、それにふさわしい環境を求めなさい。あなたの周りには、事務所候補がいくつもあるのだから。」と助言する。Aさんは、不安もあったが、「世界」を見て、次の更新時までとどまることを考えるのではなく、自分の仕事を確立するためにも、思い切った方がいいのだと納得した。

(5)
経緯 現状 展望
   
     
  (5)  (4)    

「世界」の注目カードは「運命の輪」で、まさに建築ラッシュの今が、新天地を見つける絶好のチャンスであることを確信した。前倒しの事務所の引っ越しは、お金の問題も出て来るが、「世界」と「運命の輪」の並び方から、Aさん(ダンサー)が自分の世界を作り上げることで、資金繰りもうまくいきそうである。「運命の輪」が海に浮かんでいることも目を引く。船が大きな流れに乗ると、ぐいぐい進むことから、Aさんは周辺の建物が一気に変わるこの流れに沿っていくのが一番良いと思った。

バックナンバー


(第201回~最新号)

(第82回~第200回)