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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第342回 社内の資料整理を、1人で進めてしまって良いだろうか。

J氏は、製造業の会社に勤めている。業種柄、長期にわたって保存が必要な資料や情報が多く、書庫に保管している記録関係のファイルが増えてきている。今のところ、業務に支障はないが、ファイルがさらに増えてきたら、何かと手間取りそうである。そこで、J氏は、会社の改善活動の一つとして、今のうちにファイルの置き場所を移動し、使い勝手をよくしようと思い立ち、自分のやり方で進めている。やり始めてから、J氏は、ふと考えた。「チームのメンバーに相談もしないで、自分の使い勝手の良いようにやっているけれど、これでいいのだろうか?」思い立った自分がやればいいことと思って、やり始めたJ氏であるが、このまま自分の考えだけで進めていいものか、タロットの助言を仰ぐことにした。

H・J氏 40代 新潟

A

(1)現状
現状
①現状は「戦車」が出た。J氏には、自信たっぷりの男性が、意のままに馬車を操って我が道を突き進むように見えた。カードは正立なので、今、行っているファイルの整理は進めてよいことがわかる。

(2)経緯
経緯 現状
②経緯には、「太陽」。2人の子どもに注目したJ氏は、これまで、折に触れてやり取りしたメンバーとの会話を思い出した。「書庫の保管ファイルがずいぶん増えてきましたね。そろそろ整理したほうがいいですね」と。このカードも正立である。そうだった、整理の必要性を感じていたのは、J氏だけではない。皆、感じていたのだ。

(3)展望
経緯 現状 展望
③展望の「女帝」では、視線の先が気になった。同時に、顔の表情から、積極的に何かを行おうとする姿勢を強く感じた。この人物は誰だろう。部下のいるJ氏自身かもしれないし、ひょっとしたら、もっと上の上司かもしれない。いずれにしても、ファイルの整理は、今後のために積極的に取り組んでよいことがわかる。

(4)
経緯 現状 展望 (4)
④「女帝」の注目カードは、「審判」Rである。J氏は、カードの下に描かれた3人が、チームメンバーに見えた。逆向きなのは、わかる気がした。自分1人でファイル整理をしていくと、メンバーとの情報共有やコミュニケーションの不足が生じかねないのだろう。確かに。やはり、チーム内にすき間をつくることは避けたい。

(5)
経緯 現状 展望 (4)
 
 (5)
⑤「審判」Rの対策カード「教皇」からは、J氏がチームの部下たちと話し合う場面が浮かび上がる。業務に関わるファイル整理である以上、メンバーと必要な情報を共有することが大切であると、J氏は改めて納得した。

(6)
経緯 現状 展望 (4)
 
 (5) (6)
⑥「教皇」の注目カードは「力」で、少女は猛獣を優しく手なずけている。その様子を見たJ氏は、メンバーに話した後、任せっきりにするのではなく、自分なりの意見や要望はきちんと伝え、ファイル整理全体への目配りは必要であると思った。

(7)
経緯 現状 展望 (4)
 
 (5) (6) (7)
⑦J氏は「力」の注目カード「隠者」を見て、上司だとすぐわかった。上司にも伝えて意見を聞いて進めたほうがよさそうだ。隠者の足元には本が描かれているので、このタイミングでのファイル整理の実施は、よいことに違いない。会社では、改善活動の一環として、備品や管理状況をチェックする社内パトロールも行われている。隠者の掲げる灯りがパトロールを示しているようにも見えるので、整理ができていないと指摘される前に、やっておくのは賢明であるに違いない。

アドバイスカードは、現状と同じ「戦車」カードである。タロットを展開したことで方向性が明確になったJ氏。自信を持って、ファイル整理をリードしていこうと心が固まった。「戦車」の人物は、卵を手に持ち、未然に手を打つ才覚があることを示している。J氏は、早めに皆と協力してやっておけば、社内パトロールの評価はよく、部署内の結束も高まると思えた。

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