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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第325回 同僚にしたことが職場で問題視された。今後の糧にしたい

Q.

Fさんは、外資系の会社で子育てをしながらフルタイムで働いている。ある日、激務の部署で働く同僚が体調を崩し、あまりのひどさから早退することになった。Fさんはいたたまれず、職場の同僚を思いやるつもりで、自分個人所有のスマートフォンから、同僚の個人使用の連絡先に、プライベートメールを送った。Fさんは個人的なやり取りしたつもりでいたが、なぜか職場にその内容が広がり、上司の知るところとなった。言葉足らずで、職場への批判的内容も含まれていたことから、Fさんは上司から激しく叱責された。勤務時間外に送った全くの私信が公にされたことへのショックと、自分の思慮不足に対する自責の念で、Fさんは、ずいぶん落ち込んだ。しばらくして、ある程度心の整理がついたところで、今回の出来事を教訓とすべく、タロットを展開することにした。

A・Fさん 40代 山梨

A.

(1)
現状

①現状は「節制」が出た。二つの壺を操る天使は、一滴もこぼすまいと注意力を集中させている。Fさんは、今回のショックな事件を機に、何事にも慎重さを心がけるようになった自分であると思った。同時に、熱湯も、何度も移し替えるうちに冷えていくように、自分の感情を冷ますことで、起きてしまった出来事を、今後の糧にしていこうとしている自分にも見えた。カードは正立なので、こうして前向きにとらえようとするFさんを後押ししていることがわかる。

(2)

経緯 現状

②経緯は「太陽」で、Fさんは、このカードを見てほっとした。Fさんは、同僚の体調不良にいたたまれず、一言声をかけずにはいられなかったのである。良かれと思ってしたことであるが、上司から受けたのは叱責であった。部署を越えて行った自分の行動は、言葉や配慮を欠いた出しゃばりだったのかもしれないと、Fさんは自分を責め、そうとう落ち込んでいた。だから、太陽が、「あなたの思いやりは本物、すべてわかっていますよ」と、笑顔で語りかけてくれるように感じたFさんは、本当に救われた思いがした。

(3)

経緯 現状 展望
     

③展望は「愚者」である。Fさんは、起きてしまったことにくよくよして、いつまでも過去に生きるのではなく、心を切り替え、前に進もうとしている自分の姿と重なった。

(4)

経緯 現状 展望 (4)

④「愚者」の注目カードは「仕事師」R。職場で、また同じような場面に遭遇することが起こりそうである。その時、職場で求められる立ち居振舞い方と個人的な心情の間で悩むこともあるだろう。

(5)

経緯 現状 展望 (4) (5)
⑤「仕事師」Rの注目カードは「斎宮」で、Fさんは冷静に一歩引いたところから状況を見守っている女性の姿に注目した。彼女は、積極的にアクションしていない。これが、自分の取るべき姿勢であると納得した。

(6)
経緯 現状 展望 (4) (5)
(6)
⑥「仕事師」Rの対策カード「運命の輪」を見たFさんは、同じようなことが繰り返される輪から脱出できたのは、スフィンクスのみであることにハッとした。今回のショックな出来事で、改めてFさんは、自分の感じ方や行動の仕方には、自分特有の癖があり、そのために同じようなことを繰り返してしまっていると痛感した。アストロロジーを学ぶFさんは、自分のホロスコープから、自分の癖や傾向について、いろいろな気づきを得てきた。この貴重な気づきを、気づきで終わらせてはいけない、もっと人生に活かしていく必要があると思った。流されるままに同じ輪の中をぐるぐる回ってしまう状況を、何としても卒業していきたい。

アドバイスカードは「力」。Fさんは、ライオンを手なずけている少女が蜂をじっと見つめる様子に注目した。少女なのに、こんなことができるのは、叡智の象徴である蜂を意識できるからなのだろう。気持ちが強く働きすぎると暴走しかける自分の中のライオン、うまく手なずけるヒントは、蜂にあると思った。Fさんは、この絵柄を心に焼き付け、頑張っていく気になった。

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