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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第276回 母の死後、姉妹は独り立ちしたほうがよいか

最新のケーススタディ 2017年2月25日号 掲載

Q. Kさんは、3か月前に、病気だった母親を見送り、今は、実家で妹と二人暮らしをしている。妹とは、お互いの自立や新しい人生のために、それぞれ一人暮らしをしようかと話し合うことがあるものの、二人とも、一人暮らしに不安もある。今後、どうするのが二人にとっていいのか、Kさんはタロットに相談することにした。

Y・Kさん 40代 東京

A.(1)

現状

現状は「審判」の正立が出た。カードの三人の人物は、母親と自分と妹であることが、Kさんにはすぐわかった。真ん中の空色の人物は3か月前に旅立った母、両側で合掌して見送る二人がKさんと妹である。母はもうこの世にいないが、亡くなって日も浅いことから、二人が暮らす家には、まだ母の余韻がある。天使は自分たちに何かを伝えようとしているようだ。それは、「今は、旅立って間もない母親の気持ちを思いやりなさい。」ということかもしれない。母に思いをはせると、気持ちはすぐ通じる。母親の自分たちへの思いの強さが感じられる。Kさんは、何事を決めるにも、この思いを汲み取ることが大切だと思った。

(2)

経緯 現状

経緯は「運命の輪」である。輪の上にいる空色の動物は、病気の母、母を支え看病するために必死に輪を回す二匹の動物は自分と妹の象徴に見える。これまで、二人は仕事をしながら、力を合わせて母親を看病してきた。目まぐるしい日々を過ごしてきたが、カードは正立なので、厳しい人生の荒波をよく乗り越えてきたと言える。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「愚者」Rで、新しい生活を始めることに、カードは問題ありという。それぞれが一人暮らしを始める時期ではないようだ。

(4)

経緯 現状 展望
(4)

「愚者」Rの対策カード「悪魔」は、三人がつながっている。中央の悪魔が母親で、下の小悪魔たちが自分と妹であることは一目瞭然。Kさんは、しばらく母親の供養をしながら、この家に留まることが、今、自分たちがすべきことであると納得した。

アドバイスカードは「正義」。病気の母を看病しているときは、二人とも必死だった。精一杯の看病をこころがけていても、病気で苦しむ母との意思疎通がうまくいかない時もあった。看病する側も、母親とのやり取りでつらいこともたくさんあったのである。いずれ、さまざまな母への気持ちのほとぼりが冷め、気持ちの整理がつくときが来るであろう。そのころには二人の生活も落ち着きを取り戻すに違いない。その時が決断の時であると思った。

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